[TaskChute]初心者はPCの前に居ない間のログを切り捨てよう – 最初から完璧を目指すと挫折する

TaskChute2 タスク管理

TaskChute2

島根の司法書士、坂根(@sakane0958)です。

今ではTaskChute2をそれなりに使えるようになった私ですが、使い始めた頃は四苦八苦しました。
身近に聞ける人もいない中よく続けられたものだ、と今になっては思います。
そんなTaskChute初心者の方に向けた話です。

「TaskChute初心者はログ取りから始めると良い」とよく言われる

これには二つの意味があると思います。

  1. やっていることの洗い出し
  2. 操作に慣れる

1.やっていることの洗い出し

いきなり一日をデザインするより、ログを集めて自分の典型的な一日をイメージできるようになってから、一日をデザインする方が楽です。
ログを取ることで、「やるつもりではなかったのに実際にはやっていたこと」も見つけることができますから、より現実に近い予想を立てることができるようになります。

2.操作に慣れる

最初はTaskChuteの操作もよくわからないので、操作に慣れる意味も大きいと思います。
ログを取るのに必要な操作は、タスク名の入力、開始時刻の記録、終了時刻の記録の3つです。
これらの基本操作ができるようになってから、ルーチンを組んだり、予定タスクを作ったりする方が、使い始めの負担が少なくなると思います。

さて、こうしてまずログを取ろうと決心した後、障害になるのが「PCの前に居ない間のログをどう記録するか?」という問題だと思います。
室内に居て、ちょこちょこPCの前に戻ってこられる状況での作業ならともかく、外出先でノートパソコンを持ち歩きながらTaskChuteに記録するなど、どう考えても大変です。

PCの前にいない間の記録は思い切って省略するのがオススメ(特に初心者の時期)

私はTaskChuteでログを取る時間帯を「PCの前に居る間だけ」に限定してしまい、PCの前にいない間の記録はいさぎよくあきらめるのが良いと思っています。
一番の理由は「面倒臭いから」です。

TaskChuteを使ってみようなどと思う人は、几帳面な方も多いと思います。
でも、いきなり一日の全ログをきれいに残そうと思うと、TaskChuteが嫌になって挫折する結果になりかねません。
私は最初は割り切りも大事だと思います。

ログが無いことがそんなに大きな問題か?

TaskChuteを使い始める前から一日の行動記録を取っている人がどのくらいの割合いるのか、私には想像がつきません。
しかし、TaskChuteをきっかけに「ログを取ろう」と思い立った人も多いと思います。
そういう方は、元々ログなんて無かったわけですから、「PCの前に居る間のログ」ができるようになっただけでも前進ではないでしょうか。

「TaskChuteを使いこなせずに挫折することとログが一部しか無いこと、どっちが嫌か?」を考え、「ログを残すこと」よりも「TaskChuteを使えるようになる」ことを第一目標にするのが良いと思います。
挫折しない目標から始めて、少しずつできる範囲を拡げていくのがオススメです。

「後から転記」はかなり面倒臭い

私自身は「ログを残すこと」自体に喜びを見出すタイプなので、TaskChuteを使い始めた当初からtogglで記録した時間記録を転記していました。
経験者なのでわかりますが、後からTaskChuteに転記するのは、かなり面倒臭い作業です。

子育て世代であれば、せっかく子供から解放されてPCに向かえる時間の一部(もしくはほとんど)をTaskChuteへの転記に使うことになります。
そうすると、「TaskChuteに転記しなければ、その時間を他のことに使えるのに」と思うようになり、TaskChuteを開くのが嫌になってきます。
TaskChuteに慣れる前からそんな思いをする必要は無いと思うのです。

ちなみに私はPCの前に居ない時間帯の記録はかなりおおざっぱに付けています。
また、マロ。さん(@maro_draft)の助けを借りて自動化しているので、どうにか続いている、という状況です。

よほどのこだわり、信念が無い限り、「一日の全部」をログに残す必要は無いと思います。
TaskChuteの強み、使いどころがわかってきて、「PCの前にいない時間も、まな板に載せたい」と思った時に検討すれば良いのではないでしょうか。

あなたがTaskChuteを使いたい理由は何か?

使っているうちにわかってきた感覚でしたが、私は「ログが残る」ことよりも「手持ちの時間にはやりたいこと、やらねばならないことが収まらない」ということが目に見えて、頭で納得できることがTaskChuteの本質だと思います。
ログも習慣の定着やレビューのための大切な要素ではありますが、ログを定期的に見返してレビューする習慣が無ければ、副産物程度のものだと思います。

具体例

例えば、朝起きてから子供が起きてくるまでに1時間半あったとして、読書したい、メールチェックもしたい、今日のタスクを確認しておきたい、RSSのチェックもしたい、Facebookも見たい。
子供の朝食の準備も、保育園かばんの準備も、子供が起きてくるまでに済ませてしまえば早く終わる。

90分はまとまった時間に見えます。
90分あれば、それくらいできそうでしょうか?

でも、起きて顔を洗ったり髭を剃ったりしているうちに10分くらいはあっという間に過ぎますし(頭で考えている時には、この時間は計上していないことが多いです)、読書に20分、メールチェック5分、タスクの確認に5分、RSSのチェックに20分、Facebookに15分割り振るとしましょう。
ここまでで75分。

90分あれば、いろいろなことを余裕をもってやれそうですが、読書やRSSチェック等のどれかについのめり込んでしまうと、あっという間に何かをあきらめなければいけない状況になります。

「90分」あればいろいろなことができそう、余裕がありそう、と思えます。
でも実際には「何かを削るか、危機感を持ってがんばらないと難しい」のです。
それが頭で納得できることがTaskChuteの強みであり、タスク実行力に繋がる本質だと思っています。

編集後記

この記事を書こうと思ったきっかけは、しごたのさんの下記のツイート。

リンク先ブログの過去記事を読んでいて、自分の「TaskChuteの使い始めの頃」を思い出したのでした。

1ヶ月経過 – 知財渉外にて
前回TaskChuteに挫折してしまったのは、PCの前に居られない時間の記録が上手く乗らなかったからだった。無意識のうちに、いつも何かをやるごとにTaskChuteにいちいち入力しなくてはという思いに …
”前回TaskChuteに挫折してしまったのは、PCの前に居られない時間の記録が上手く乗らなかったからだった。無意識のうちに、いつも何かをやるごとにTaskChuteにいちいち入力しなくてはという思いに囚われていたせいで、持ち歩けないし、モバイルに乗らないから上手くできないじゃん!キーッ!と勝手になっていたのだけれど、・・・”

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[TaskChute]TaskChuteでなければならない理由

「タスクリストとライフログが一体化」これは私にとっては大きな魅力の一つです。

[TaskChute]toggl_to_TaskChuteアドイン(マロ。さん作成)(その1)
[TaskChute]toggl_to_TaskChuteアドイン(マロ。さん作成)(その2)

朝の短い時間でブログを書いていた時期の記事で、時間の関係から2部作になっています。
togglのログをTaskChuteへ一括転記するためのツール「toggl_to_TaskChute」の記事です。
なお、一般配布はされていないので、興味のある方はマロ。さん(@maro_draft)に直接相談してみて下さい。

[TaskChute]TogglのCSVをTaskChuteにインポート(前半)
[TaskChute]TogglのCSVをTaskChuteにインポート(後半)

これも時間の関係から2部作。

togglからCSVをエクスポートして、それをTaskChuteに転記する手順を紹介しています。
秀丸マクロ等で一部自動化を試みていたものの、toggl_to_TaskChuteに比べると手間が段違いです。
toggl_to_TaskChuteは放って置いても転記が進んでいくので、やはりとても助かっています。

[TaskChute]仕事とプライベートの二丁拳銃

仕事のTaskChuteは、8:15~17:40あたりまでの仕事のタスクだけを管理しています。
もう一つ、プライベート用のTaskChuteを用意していて、こちらにtogglで記録した時間記録を流し込んで24時間をどう使ったか、記録に残しています。
7つの習慣で言うところの「第一領域」~「第四領域」が色でわかるように、集計できるようになっています。

そういえば、7つの習慣のオーディオブックがFeBeで販売されていることを知り、最近クルマでの移動中に聞いています。
なかなか読み返すことができていない本だったので、嬉しいです。

7つの習慣―成功には原則があった!

倍速版なら、mp3でCD-R一枚に収まるのも嬉しい。
ただ、図がところどころに出てくるので、最初は紙の本で読む方が楽かもしれません。

紙の本は、読み始めるまで「堅そう」というイメージを持ってしまって、なかなか私も手に取れなかった記憶がありますが、読み始めてみるとそれほど難しい内容ではありません。
結構さくさく読めるので、気軽に読み始めてみるのがオススメです。

[tasker]クルマの乗降時刻をBluetoothのON/OFFから自動記録

PCの前に居ない時間帯を、自動で記録するための工夫の一つ。
私の住んでいる地域はクルマ社会ですので、移動にたいていクルマが絡みます。
私が乗る2台のクルマはどちらもBluetoothでの通話に対応しているので、Bluetooth接続のON/OFFで擬似的に「クルマでの移動の出発時刻・到着時刻」を記録する仕組みを考えました。
TaskerというAndroidアプリ(有料アプリ)を使い、Googleカレンダーにログが残る形になっています。
多少の誤差はあれども完全自動はやはり楽チンです。

Tasker

制作: Crafty Apps EU
価格: ¥399
平均評価: 4.6(合計 21,193 件)

posted by: AndroidHTML v2.2

Honda車ユーザーなら移動記録を自動で残せるかも!インターナビの「eco情報」がポイント!(はまラボ)

インターナビの本来の用途は燃費の把握だと思いますが、エンジンのON/OFF時刻も表示されるので、それを拾います。
クルマで出先にいる間にいちいち記録の手間を取らなくても、戻って来てから記録を確認できるのが楽チンです。

ちなみにこれは私のブログの記事ではなくはまラボへの最初の寄稿記事。
コメント欄からはまさんにメッセージを送った時には、将来自分がブログを書くようになるとは思っていませんでした。
いつかスクリーンショット等を交えて、今の自分のブログ技術で書き直してみようかな、と思っています。

コメント

  1. […] この記事は「流れるような一日を」より転載しています。 […]

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