[Evernote]ヘビーユーザーはHDDでなくSSDを使うと幸せになれるよ

SSD Evernote

島根の司法書士、坂根(@sakane0958)です。
私の現在のEvernoteのデータベースファイルの容量は実に18GB弱に達しております。

ScreenClip

それなりのヘビーユーザーではないかと自負しています。

Evernoteは、ある程度ノートの数が増え、データベースファイルの容量が大きくなってくるとHDDでは大きなストレスを感じるようになります。
最近それを実感する出来事があったので、改めてSSDの良さを紹介したいと思います。

Evernoteにおいては、PCのスペックよりHDDかSSDかが快適性を左右する

5月末に仕事用に使っていたノートPCが壊れました。
仕事のデータはPC外にあったので、効率面以外の部分で困ることはなかったのですが、手元に自由に使えるPCが無いといろいろ面倒です。
当面の間、妻のノートPC(薄型の持ち運び便利なタイプ)を借りて仕事をすることにしました。

Fnキーの配列がそれまで使っていた機種と逆であるなど、いくつか困ったことがあったのですが、中でも困ったのがEvernoteが使い物にならないということ。
頻繁に発生するプチフリ(プチフリーズ)に悩まされます。
文字を打っていると、すぐに固まる。
しょっちゅう無駄な待ち時間が発生するので、イライラもします。

しまいには、まとまった量の文字を入力する際には秀丸等に打ち込んでからEvernoteにペーストする、という工夫をし始めるほどです。
自分が使っているPCも、SSDに換装する前、HDDで使っていた頃にはこんな感じだったなぁ、と思い出したので整理してみます。

5年前のノートPCと最近のノートPCのスペック比較

自分が普段使っていたPCは自宅用と仕事用の2台ありました。
当時それなりのスペックのものを買った仕事用PCでなく、安さで買った自宅用PC(SSDに換装済み)と、妻のノートPC(HDDのまま)を比較してみましょう。

自宅用PC

価格.com – Lenovo Lenovo G530 444622J スペック・仕様
”Celeron 900 2.2GHz/1コア”

↑4万円台で購入したと記憶しております。
数年前にSSDに換装済み。
Windows7で動かしています。

妻のノートPC

価格.com – 富士通 FMV LIFEBOOK UH55/J FMVU55JS [アルマイトシルバー] スペック・仕様
”Core i3 3217U(Ivy Bridge) 1.8GHz/2コア”

↑正確な値段は知りません。10~15万円くらい?
Windows起動部分はSSD、残りはHDD(500GB)のハイブリッド構成。
Windows8。

Evernoteの快適性はSSDかHDDかで決まる

CPUの世代やコア数が体感速度にどの程度影響するのか、私も詳しくないのですが、5年前の廉価ノートPC(1コア)の方が最近のノートPC(2コア)より処理能力的に優れているということは無いでしょう。

それでも、Evernoteを快適に使えるのはSSDの乗っている自宅PCの方なのです。
上述のとおり、妻のノートPCではEvernoteを使った作業は仕事になりません。

ちなみにブラウザからEvernoteを使うなどの工夫もしてみましたが、Windowsクライアントがサクサク使えた方がやはり便利です。
webクライアントでは、ファイルを添付するにもいちいちアップロードダイアログを経由しないといけなかったり、望みの場所に貼り付けられなかったり。
ノートリンクの取り回しもwebクライアントではイマイチです。
私はどうしてもサクサク動くWindowsクライアントで作業をしたい。

経験則では、SSDに換装するとこういう症状が改善する

HDDからSSDに換装すると、どう便利になるでしょうか?
私の経験則から、改善する症状を挙げてみます。

  • Evernote作業時のプチフリ
  • 添付ファイルの編集時に、ファイルが壊れたり、編集結果が反映されなかったりする
  • サーバ上のノート数とローカルノートの数が合わないことがよくある
  • 同期に時間がかかる

SSDに換装すると、HDDの時よりもデータベースが壊れたり、様々なトラブルが発生するリスクが減る気がしています。
直感的な推測の話になりますが、同期の最中は何もしていない時よりデータベースが壊れやすい状況にあると思います。
SSDに換装すると、単純にサーバとの同期が速やかに終わるようになるので、それだけでもデータベースが壊れるリスクは減るはずです。

HDDからSSDへの換装手順

お金に余裕があれば、SSDが最初から乗っているPCに買い換えるというのは良い選択肢です。
難しいことをしなくて済みます。

逆に最低限の出費で快適なEvernoteを手に入れたい場合、現在のHDDをSSDに換装することを検討しましょう。
身近にPCに詳しい人がいれば、そういう人に相談するのが一番手っ取り早いと思います。
運悪くそういう人がいない場合、自己責任でやってみましょう。
私は挑戦するだけの価値のあるトライだと思います。

機種によって様々な事情がありますので、詳しくご説明できないのが残念ですが、汎用的な方針を示してみます。

ちなみに、自分でPCを分解して換装をするとメーカーの保証を受けられなくなる場合があります。
そのあたりも自己責任でお願いします。

まずgoogleで検索してみる

自分が使っているPCのモデル名と「SSD 換装」をキーワードにして検索すると、SSD換装の手順を写真付きで説明してくれているケースが結構あります。
幸運にしてそういう情報が見つかったら、その人がやったのと同じ手順でやればうまくいくはず。
SSDの型番等も同じものを買うようにすると、より安全ですね。

一般的な手順を元に挑戦してみる

運悪く自分の使っているPCでは情報が無かった場合でも、挑戦してみることはできます。
「SSD 換装」で検索すると、こういうサイトがいくつもヒットします。

SSD交換・換装 パソコン初心者講座
デスクトップPCのSSD換装手順。

 

ノートパソコンのSSD交換 パソコン初心者講座
上記記事のノートPC版。

 

ノートパソコンのHDDをSSDに換装する方法|アットマガジンズ有限会社
ノートPCのSSD換装手順等。換装後の経過報告有り。

こういう記事をいくつか読み、事前知識を収集してみるのは意義のあることだと思います。
PCの知識も得られますし、何より成功すれば快適なEvernote環境が手に入ります。

自分のPCにはSSDが接続できるのか?

上記の紹介記事にもありますが、XP後期以降のPCはたいていSATA対応らしいので、XP後期以降であればほとんどの場合はSSDが接続できると考えて良いようです。
例外もあると思いますので、保証はできませんが。
メーカーのHP等で確認するのが堅いと思います。

クリーンインストールかクローンか

SSDにWindowsをクリーンインストールするか、現在の環境をそのままコピー(Windowsが起動するようにコピーするので、単純なコピーでなく「クローン」と呼ばれるようですが)するか、方針が二つあります。
上記の紹介記事では「クリーンインストールできないケースがある」ということで「クローン」が推奨されていましたが、私の場合は自宅用PC、仕事用PCともにクリーンインストールをしました。
運良く「クリーンインストールできないケース」には当たらなかったようです。

私がクリーンインストールを選んだのは、クローンだとWindowsに貯まっているゴミ等々も一緒に持ってきてしまうためです。

PCリテラシーを上げる「初期化」のすすめ | EX-IT
”この「初期化」、実はいろんな効果があるのでおすすめです。”

最近のWindowsは長く使っていてもそれほど強制終了が多くなったりしませんが、昔のWindowsは長く使い続けているとどんどんおかしくなっていくことが常でした。
たまにWindowsの再インストールをしてやらないと使い続けられなかった、私はそういう時代の思いを引きずっているのかもしれません。

というわけで、私は「可能ならクリーンインストール派」です。

外付けハードディスクケースの要不要

ノートPCでクローンの方針でSSD換装をするのであれば、クローン作業のために外付けHDDケースを用意するのが一般的だと思います。
外した後のHDDを眠らせずに活用するのにも使えますし、それほど高いものでもないので、SSD換装に挑戦するのであれば買っておいて損は無いものの一つだと思います。

↑私が当時買ったモデルは現在ラインナップに無いようです。これはその後継モデル。

最近買ったSSDの紹介

新しい仕事用のPC(デスクトップ)のために、最近SSDを一つ購入しました。
参考までに紹介しておきます。240GBで18,000円くらい。

インテルだとブラケット付きなので、デスクトップにも使えます。
東芝とかも、マウンタ(ブラケットと同義)が付いているものがあるようです。
メーカーによってはSSD本体しか入っていない商品もあるようですので、そのあたりも確認してSSDを選ぶ必要があります。

編集後記

新しい仕事用PCが届き、妻のPCを仕事に使わなくて済むようになったら、妻のノートPCもクローンでSSDに載せ替えてしまおうかと画策しています。
自分の自宅用ノートPCは、バッテリーが数分と保たないのでちっともモバイルの役に立たちません。
今後も、週末には妻のノートPCのお世話になることがちょくちょくあるはずなのです。

HDDをSSDにすると、結果として短い時間でPCが起動を終えて使える状態になるので、結果としてバッテリー対実作業時間比がよくなりますし、衝撃にも強くなったり、良いことづくめです。
欠点と言えば、SSD換装のハードルの高さと、分解時の破損リスクくらいでしょうか。
妻はそれほどこのノートPCを使っていないので、大して喜んでくれないかもしれませんが。

関連記事

[Evernote]プチフリが多い時にはデータベースの最適化をしてみる

断言してしまいますが、HDDをSSDに換装した後の衝撃に比べると、データベースの最適化なんて「おまじない」程度の話です。
一度もSSDを体感したことが無い方は、是非一度SSD上で自分のEvernoteを触ってみて欲しい。
もうHDDには戻れなくなると思います。

[Evernote]添付ファイルの脱落、反映漏れへの対応

HDD時代には、Evernoteに添付したファイルを編集したのに編集が反映されなかったり、ファイルが壊れることがしょっちゅうありました。
当時は「Attachments」フォルダから編集後のファイルを拾ってきて対応したりしていました。

SSDに換装した後は、滅多にこのトラブルは発生しなくなりました。
Evernoteは添付ファイルをいじって保存した際、激しいディスクアクセスを行うのですが、それが追いつかなかった時に添付ファイルが壊れたりしていだのだと考えています。
SSDにおいても、添付ファイルの変更後は激しくディスクアクセスしていますが、追いつかなくなることがほとんどないのでしょうね。

[Evernote]enexファイルの中身はXML。JPGのOCRは冗長構成。

この関連記事の本論とは趣旨から少し逸れますが、添付ファイルの読み書きに激しいディスクアクセスを伴う理由は、ここにあるのではないか、と私は勝手に考えています。

例えば、通常のWindowsのフォルダ内で画像を90度回転させて保存したところで、大したディスクアクセスは発生しません。保存は一瞬で終わると思います。
しかし、Evernote上に保存した画像を90度回転させると、結構な量のディスクアクセスを行います。
これは、Evernote内ではあらゆるデータをいちいち「文字列情報」に変換して保存しているからではないか、と考えています。違いますかね。

[Evernote]ノートリンク取得時の同期を回避せよ

未同期のノートのノートリンクを取得しようとすると、同期完了までEvernoteの作業ができなくなる厄介な種類の同期が走ります。
HDD上のEvernoteで、大容量の未同期ノートが残っている状態でこれを踏んでしまうと、Evernoteを離れて別のことをした方が良いくらい厄介です。

SSDだと、これをそれほどまでには危険視しなくて済みます。
そもそも一回一回の同期にかかる時間が少ないので、普段から頻繁に同期をする気になりますし、踏んでしまってもそれほど長い時間待たされることはないからです。

モバイル環境ならともかく、ブロードバンド環境であれば、律速段階は通信速度やEvernoteサーバのレスポンスよりもHDDかSSDかの部分が大きいと私は考えています。

ま、それ以前にこれはEvernote側の仕様の欠陥ではないかと個人的には思います。
ChromeでWebClipperからページをクリップした後「Evernoteで開く」をクリックすると、Windowsクライアント上でついさっきクリップしたノートが開きます。
つまり、Windowsクライアントでは全体の同期をしなくても個別のノートの同期ができるということでしょう。

上り下りが逆という部分はあるにせよ、ノートリンクを取得したいノートだけ先に同期を済ませる、ということは技術的に難しいことなのでしょうか。大いに疑問です。
仮にそれが技術的に難しいにせよ、「同期中」ダイアログを前面に出して、Evernoteの操作をできなくしてしまう必要性はあるのでしょうか。

こんなところで愚痴っていないで、Evernoteサポートに訊いてみようかな。

lenovo T61pにMod BIOSを適用してみました

仕事用PCをSSDに換装後、四苦八苦しながらBIOS設定を変更し、SSDが最適な速度を発揮できるようにした際の記事です。

残念ながらがんばって設定したT61pもマザーボードが壊れ、今では妻のノートPCを載せる「台」としての役割しか果たせない「黒い箱」になってしまいました。
同様のマザーボード故障はT61pではよくある故障らしく、ジャンク品を買ってきてマザーボードのみ交換してみるという案も使えませんでした(たいていのジャンク品のビープ音パターンがウチのT61pと同じ)。

マザーボードの故障だけの問題で、SSDが生きていたのは不幸中の幸いでした。
記事の中で紹介したオウルテックの外付けHDDケースに入れて、無事にデータをサルベージすることができました。
とはいえ、仕事に必要なデータはPC外に置いてあるので、Thunderbirdのメールデータだとか、MyDocumentsに置いていたbluewindから参照するためのファイル(バックアップは別にある)だとか、その程度でしたけれど。

妻のノートパソコン UH55/JのHDDをSSDに換装しました。 – うまくいく時はすんなり。ハマると大変。

その後、妻のノートPCを無事SSDに換装しました。[2014年6月30日追記]

コメント

  1. 坂根さん、こんばんは。
    お元気になさってらっしゃいますか?
    田口晋也のフグ飼いの嫁です。
    先日夫のブログを立ち上げたのですが、サイドバーにこちらのリンクを貼らせていただきました。
    あとからの報告でゴメンナサイ!
    もし不都合ございましたら削除しますので、お返事お願いします。

    • 坂根 より:

      >ゴロゴロさん
      ご無沙汰しております。
      不都合などあろうはずがございません。
      ありがとうございます。

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