[花粉症]舌下免疫療法を始めました – 眠くならない花粉症対策の究極形か

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島根の司法書士、坂根(@sakane0958)です。
飲み薬等の対症療法でなく、体質改善的に花粉症の症状を抑えることができる可能性がある舌下免疫療法という治療を受け始めました。
まだ、効果がどうこう言える段階ではありませんが、治療の概要を紹介します。

スギ花粉舌下免疫療法とは

私の理解では、

  • 3~5年毎日薬を飲み続ける根気の要る治療
  • 花粉の飛んでいない時期に始める
  • アレルギーを治したり、完全に抑えられなくても症状を和らげたりすることができる

という治療法です。

よって、オススメするのは

  • マメな人
  • 花粉症を辛いと感じている人
  • 花粉症シーズン外にも薬を飲み続ける自信がある人

逆にオススメしないのは、

  • 忘れっぽい人
  • 花粉症は適当に薬で抑えればなんとかなるし、大して困っていない人
  • 忙しくて耳鼻科に行く暇が無い方

パンフレットには「効果があって終了した場合でも、その後効果が弱くなる可能性がある」と注意書きがありますが、多くの人にとっては「花粉症の根治」とをもたらす治療なのではないかと考えています(個人的な見解です)。
個人的には、花粉症の飲み薬の眠気に毎年困っていて、こういう治療で飲み薬を弱いものに切り替えられたり、少なくしたりできたら願ったり叶ったり。
これぞ、対症療法でない第2領域の治療法だと感じます。

なお、専門的なことはシダトレンの製薬会社である鳥居薬品の下記サイトや、取り扱い耳鼻科のパンフレットを参照したり、耳鼻科の先生に訊くなどしてください。

トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ|鳥居薬品のアレルゲン免疫療法専門サイト

開始までの道のり

私の場合は、今年(2015年)の4月、たまたま訪れた耳鼻科で舌下免疫療法のポスターが貼ってあったので、相談してみました。

花粉症シーズン中は開始できない

当時まだ花粉が飛散していた時期だったと思いますが、「数年かかる根気の要る治療。やってみる覚悟があれば、花粉シーズンが終わってからまたおいで」という感じのことを言われました。

6月になってから受診し、まず血液検査しました。
結果、やはりスギ花粉アレルギーがあることを確認。

2015年10月にシダトレンの新薬扱いが解ける。

すぐに投薬開始することになるかと思っていましたが、「去年の10月に使えるようになった薬で、1年経つまでは2週間分ずつしか処方できない。早く始めたければそれもいいが、今年の10月まで待てば通院が少なく済む」とのこと。

参考:

花粉症地獄にお別れを 「舌下減感作療法」の効果は  :日本経済新聞
今後、治療を検討するなら10月以降がおすすめだ。 …
”今後、治療を検討するなら10月以降がおすすめだ。”

「じゃあ10月から始めようかな」と思いましたが、「最初の増量期は2週間分の処方なので、9月から開始すれば、10月にすぐ1ヶ月分処方できる」ということも教えてもらいました。
そういうわけで、9月からの受診としました。こういうことは早ければ早い方が良いので。

なお、「事前に薬局に薬を仕入れておいてもらうので、受診の1週間前に連絡を下さい」と言われました。
まだまだ一般的な治療ではないので、患者さんも少ないのでしょうね。

2015年9月16日初回受診

1週間前に事前に連絡を入れた後、受診しました。

初回は医師の面前で服薬することになっているそうで、まず処方箋を書いてもらい、隣の薬局へ。
薬局で簡単な説明を受けた後、耳鼻科へ戻り、医師に説明を受けながら服薬。
念のため20分ほど待合室で重篤な反応が出ないことを確認した後に帰れるようになりました。

実際の投薬

増量期はスプレーです。
舌の下へピュッとやって2分保持。2分経ったら飲み込んでよし。
水を飲んだり、食べ物を食べてもいいのは、5分後から。

ちなみに維持期になると、ラミネートパックになるようです。
参考までに薬の説明書をアップしておきます。

2015年09月16日18時30分15秒

2015年09月16日18時30分27秒

薬剤師さんの話

そこの薬局では、私が2人目だそうです。
1人目の方は去年から始めていて、効果も実感されつつある、というお話でした。

耳鼻科の先生のお話

アナフィラキシーショック

皮下注射と違って、今までのところ、舌下免疫療法ではアナフィラキシーショックの報告は無い、とのこと。
ただ、製薬会社からはアナフィラキシーショック等々の説明はするように、と注意されているそうです。
こんなカードも渡されました。

2015年09月16日18時26分10秒

2015年09月16日18時26分14秒

アナフィラキシーショックは命にかかわるので、製薬会社としては特に神経使って周知をしているのでしょうね。

周りに人がいる時に飲むように

万が一、アナフィラキシーショックを発症した時に、助けてもらうためです。
よって、朝がオススメとのこと。

逆に夜は止めた方が良い。
就寝中に発作が起きて朝まで気付いてもらえなかったら、大変なことになるからです。

ちなみに、私は朝の朝食前に飲むことにしました。
薬は冷蔵庫に保存するので朝食の準備の際についでに飲むことができるし、朝食の準備をしている間に2分も5分も経過するので。

舌下の雑学

狭心症のニトログリセリンも舌下に投薬するのだとか。
舌下からは緩やかに静脈に取り込まれるので、良いらしいです。

参考:皮下注射免疫療法

私は知りませんでしたが、皮下注射免疫療法は舌下免疫療法よりもっと早くから選択肢として存在していたそうです。
下記のくにくにネットさんの記事で知りました。

[92]スギ花粉治療 舌下免疫療法 or 皮下注射免疫療法どちらにしたか
今年から保険適用になったのが舌下免疫療法で、皮下注射免疫療法は数年前から保険適用でした …
”今年から保険適用になったのが舌下免疫療法で、皮下注射免疫療法は数年前から保険適用でした”

舌下免疫療法は毎日の服薬が必要ですが、注射の方は増量期を終えた後は月イチの注射で済むようになるとのこと。
耳鼻科が自宅や職場の近くにあるのなら、魅力的な選択肢だと思います。

私は増量期の頻回な通院がなかなか難しいのと、毎日の服薬が苦手では無いので、どっちみち舌下派ですね。

編集後記

今年は眠くなりにくいアレグラで花粉症シーズンをしのぎましたが、そもそも飲み薬に頼らなくて済むくらいが理想です。
私は「毎日忘れず飲む」みたいな習慣化は人より得意なので、こういう治療も選択できるようになってありがたいです。
次のシーズンにどうなっているか全くわかりませんが、目薬、点鼻薬、マスクとメガネで乗り切れるくらいになっていたら理想ですね。

舌下免疫療法がお近くの耳鼻科で受診できるかどうか、下記のサイトから検索出来るので参考にしてみて下さい。

舌下免疫療法相談施設検索|トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ|鳥居薬品のアレルゲン免疫療法専門サイト
”スギ花粉症に対する舌下免疫療法について相談できる医療機関の情報を、地域や最寄駅などから検索できます。”

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