土地家屋調査士試験、挑戦4年目の受験生です。
去年も同様の記事を書いていますが、一年の勉強の中で新たに気付いたことを追加で書いてみます。
算出する点に色を付ける
解答欄見れば計算して算出すべき点がすぐわかるので、問題用紙の見取り図に黄緑色のマーカーで色をつける。
以前は既知点も赤に塗ったりしていたが、算出点のみ色があれば問題無いな、と思うようになって省力化した。
電卓の変数に入れてから見取り図に転記する(ページの往き来を減らす)
見取り図に座標を転記するようにしているのだが、従前はページを行ったり来たりしながら数字を転記していた。これがとてもストレス。
既知点を使うタイミングで関数電卓の変数にまとめて入力し、見取り図のページに移るようにした。
↑キー押して最後から遡りながら入力していく(ABCDの順で入力したら、見取り図にはDCBAの順で書いていく)。
図面の枠に合わせるとき、少しだけずらした方が合わせやすい
枠の線はたいてい三角定規の線より太いので、少し斜めになっていても確認し辛い。
そこで枠の黒線と定規の黒線の間に僅かな白地が見えるようにして、その隙間の白地を見るようにすると確認し易い。
辺長の算出の効率化
ABS関数で辺長を計算する際、ABS(A-B)、ABS(A-C)、、、と愚直に打つよりも、2辺目以降はカーソルキー(Replay)とDeleteで式を編集して算出する方が早い。
たくさんの方向に線が伸びている点を基点に選ぶようにしている。
これは複数の先輩が紹介している方法で、自分もそこから学んだ。
公式の類を使いこなせるようにしておく
補助線引いたり、式を変形したりすれば算出できる論点であっても、「公式」としてパターン化されているものは、使えるようになっておいた方が確実にスピードアップに繋がる。
当初、セットバック計算とか覚えなくてもどうにかなるなどと思っていた時期があったが、覚えた方が正解だった。早さは正義。
解説で紹介されているような公式は、それが苦手な論点であればあるほど、さっさと覚えることを検討した方が良いという認識になってきた。ざっと浮かぶのはこういうもの↓。
- 余弦定理
- 正弦定理
- セットバック計算
- 隅切り計算
- 仮点算出してセットバック計算
- 相似三角形の面積比、辺長比
解説冊子に解答時間を記録する
これは試験の本番よりも普段の勉強で活きる話。
初見の問題を解く練習も大事とは思うが、ひととおりの論点がカバーされた一連の問題集を繰り返し解くことが、よく間違える論点を発見するのに有用と思っている。
これまでも時間は測っていたものの、図面の余白に記録していて、推移を一覧できるようにはしていなかった。
この度、解いた年月日と解答時間を解答冊子に記入する習慣を始めた。
過去の記録も遡って記録してみた。
繰り返し解くと、時間や解答の精度が向上しているのを実感できるので、モチベーションに繋がる。
余談:三角定規の置き方
令和4年の本試験の時には、実はどの図面を描くときでも固定定規の長辺が斜めになるような置き方のみで作図していた。
固定定規の置き直しが発生することがある。
令和4年の本試験後、固定定規の長辺が垂直になるような置き方ををたまたま講義動画で見かけて、「そういえばそういう使い方があったな」と思い出して使うようになってから、地積測量図の点のプロットが断然ラクになった。
これはおそらく初級講座ではきちんと説明されていたのだろうと思うが、初期の頃は勉強習慣も安定しなくて途切れがちだった。
ちんぷんかんぷんな物に取り組むので、苦痛感も大きかったし。
勉強と勉強の間が空きがちで、効率的な使い方が身に付く前に、変な習慣の方が習慣化しまったのだろうと思う。長らく非効率な作図をしていた。
編集後記
令和5年の本試験前後から、「本試験が終わったら今年もこういう記事を公開しよう」と思って項目をメモしつつ整理していたのだけれども、令和5年の本試験後に解答速報見たら、土地書式がどの予備校の模範解答ともかけ離れていて、絶望した。
「そうか、この問題文を読んで、そういう考え方ができるようにならないといけなかったのか、全然わかってなかったな。土地家屋調査士になるには、こういう感覚が必要なのか、どういう勉強したらいいんだろうな。座標求める計算スピードを追求するような勉強でないことは確かだな。」と思った。
そう思うと、なんだか公開しようという気にならなくてずっと放置していた次第。
今般、予想に反して筆記試験合格していたことがわかったので、気を取り直して整理し、公開してみた。
ちなみに昨年、令和4年の本試験までに解いた図面がこれくらい。
令和5年の本試験までに解いた図面はこれくらいになった(昨年までの図面も含む)。
関連記事
[土地家屋調査士試験]書式の答案作成で気を付けていること(令和4年) | 流れるような一日を
ある程度図面が描けるようになった過程で、気を付けるようになったことをリストアップした記事。
「固定定規を動かす回数をできるだけ減らす」は今回の余談と関連する話で、非効率なことをやっていたために必要なことだった。今は不要。
それ以外のほとんどの項目は、今も書式問題を解く際の習慣になっている。
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