[測量士補]広島会場で受験 – いろいろと戸惑いましたが、合格できたかも?

totalStation 土地家屋調査士試験
photo credit: Hen3k Hen3k via photopin cc
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島根の司法書士、坂根(@sakane0958)です。
昨日(平成26年5月25日(日))は測量士補試験を受けてきました。

何故に測量士補?

土地家屋調査士への布石

司法書士の隣接士業として「土地家屋調査士」という資格があります。
司法書士と土地家屋調査士は何かと連携してお仕事をすることが多く、また、司法書士と土地家屋調査士の両方を一つの事務所で持っていないとお仕事の依頼を出さないようなお客様も有るらしく、司法書士に合格した者が次に狙う資格の一つです。

私が目指しているこの土地家屋調査士ですが、測量士補に合格すると土地家屋調査士試験の午前科目が免除になるので、土地家屋調査士試験の午前科目を勉強するより、測量士補の勉強をする、というパターンは受験界でもセオリーのようです。

行政書士は後回し

土地家屋調査士よりも先に行政書士を目指す方が多いと思いますが、うちの事務所は妻も義父も行政書士の資格は所持しておりますので、「行政書士よりも先に土地家屋調査士を」という事務所の期待を背負っての挑戦です。

今年受験すべきか?

かなりの時間的・金銭的コストをかけた特別研修の集大成である認定考査が控えているので今年の受験は迷いましたが、下記の記事が後押しになりました。

Review「司法書士のための土地家屋調査士受験術」:すず喜 じゆんさん Next-Stage/ウェブリブログ
”次に取得の時期としては認定考査後をお勧めしたいのですが、測量士補だけは先に取得しておくのがいいでしょう

難易度もそう高くはないようなので今年はダメ元で挑戦してみることにしました。

広島会場は広島大学の東広島キャンパス

知らない場所では地図を見ずにさっさとカーナビやスマホのナビに頼りまくる私は、この度会場に辿り着くまでに結構苦労しました。
私の要領が悪いだけかもしれませんが、来年以降受験される方のために注意点を。

駐車場が無い

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広島大学の東広島キャンパスは、山の中に広いキャンパスを用意したような感じです。
自宅から公共交通機関で行くと結構な時間がかかるので、クルマで行くことを検討される方も多いかと思いますが、近くに一般人が停められそうな駐車場を見つけられませんでした。
私は西条駅の近くの「三井のリパーク」に停めて、バスで移動しました。

よく見たら建物の記載が無い?

上記の案内を見ていただくとわかるのですが、どの建物で試験が実施されるのか書いてありません。
私は気付かずに「鏡山1-3-2」をスマホのナビに登録しました。

Screenshot_2014-05-25-11-40-54

ナビの言うまま「広大中央口」で下車、てくてく歩いて目的地に向かうと、何の表示も無いし、誰も居ない。
最初は「本当にここで試験があるのかな?日時を間違ったのかな?」と思いました。

ここでゼロベースで考え直したところ「1-3-2」は大学本部の住所だ、と。
そして下車すべきバス停は、実は「広大中央口」ではなく「広大西口」だったのだ、と。

その後、ナビに「広大西口」を登録しててくてく歩き(広大西口を入力したのに、ナビが勝手に「広大東口」を目的地に設定したので、実は東口を経由したりもしましたが)、ようやく目的地に着いたのは、参集指定時刻の13時でした。
早めに着いて悪あがきの勉強をする予定だったのがすっかり狂い、参ってしまいましたが、自分の要領の悪さもあるので、文句をいうところではないのかもしれません。

ちなみに後からGoogleMapsで確認してみると、会場は総合科学部の建物だったようです。
「鏡山1丁目7−1」という番地もちゃんとあるようなので、受験票にもその番地を書いて欲しいものだなぁ、と思いますけどね。

会場入り後

高校生くらいの学生さんが結構たくさんいて、びっくりしました。
司法書士試験は大学生以降がメインだったので、新鮮でした。
試験の難易度としても、高校生でも十分挑戦できる、ということでもあるのでしょう。

机、傾斜してるし

何故にこんな造りの机を作るのか理解に苦しみますし、そういう机の教室を国家試験の資格試験に使うのも理解に苦しみますが、試験会場の作り付けの机の天板には結構な角度が付いていました。
筆記具の選定、要注意です。

試験中に机の上に出しておいて良いもの

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受験票に記載されている物は「受験票、鉛筆又はシャープペンシル、消しゴム、直定規」の4種類。

鉛筆

上述のように机が傾いているので、丸鉛筆だと確実に転がっていきます。
六角鉛筆、三角鉛筆等の転がらない鉛筆が良いと思います。
もしくは消しゴムを複数個用意しておいて、ストッパーにするとか。

直定規

自分が解いた範囲の過去問では定規を使うものが無かったので、どう使うのかわかりませんでしたが、受験票に「直定規」と書いてあったのでとりあえず持っていくことにしました。
試験当日の朝になって「念のため持っていこう」と思い立ったので、すぐに見つかったこの定規を持っていきました。

自炊を始める際に、誰かがオススメしていた道具の一つで、いわゆる30cm定規。
線を引いたり、長さを測ったりすることで手助けになるような問題があったので、ともかく「定規を持って行った」という面においては正解でした。

しかし、これを持っていくのはオススメしません。
もう少しコンパクトなもので十分ですし、金属製なので使う度にうるさく、周りの受験生に迷惑だったろうなー、と思います。

時計の記載が無い?時計は置けないのか?

3時間の長丁場の試験ですが、「時計」の記載が無いな、と思いました。
周りを見ると、出してる人もいるし、腕時計をしている人もいる。
結局、私も机の上に出したまま受験しましたが、何も言われませんでした(当たり前)。

気になって、帰ってから改めて司法書士試験の本試験の受験票や認定考査の受験票を確認してみると、どれにも「時計」って書いてないんですね。
当然に許される、ということでしょう。

不信感から、いろいろあら探しをするモードになってしまっていたのかもしれません。

受験票

試験時間は3時間ありますが、早めに終わると思うので、認定考査のためにも終わったらさっさと退出するのが良いと思います。
自己採点するためには自分の回答を確保する必要がありますが、終了時間まで席にいないと問題冊子を持ち帰れません。

私は受験票の余白に回答をメモして帰りました。
不正行為とみなされる可能性が無いとは言えないので、これについては自己責任での判断をお願いいたします。
私の場合は、試験会場の雰囲気も緩い感じだったので、そういう細かいことは言われなさそうだ、という会場の雰囲気も踏まえた上での判断でした。

勉強法

自己採点の結果、23/28でした。
18点以上が合格ラインということですので、一応受かってたようです。
勉強法についても紹介しておきましょう。

過去問だけで合格可能

まず、教材は過去問ベースで十分だと思います。
私はLECの過去問集を使いました。
別の予備校でも問題無いと思います。

テキストが無くても、過去問集だけで合格レベルには達すると思います。
ただ、テキストもあれば、用語の確認がすぐできてスッキリするだろうな、と思いました。
トータルステーションだとか電子レベルだとか、過去問の解説だけではなかなかイメージが掴みにくい世界です。
トータルステーションという単語から、どうしても最初にトーテムポールのイメージが浮かんでしまいます。

マンガでわかる測量[2014年6月2日追記]

そういえば、過去問に取り組む前にこの本をざっくり読みました。
用語だとか、世界観のようなものが、ざっくりわかる。

とはいえ、計算だとか座標の考え方だとか、理解に時間がかかる部分もあります。
そういう部分はすぐには理解できなくても、適当に「そういうことが書いてあるんだ」くらいでさっと通り過ぎて、短い時間で読み通すのがオススメです。

私は最初に読んだ後、読み返していませんでしたが、今読み返してみると、トータルステーションとかレベルとかも絵で出てきていました。
これを読み返せば良かったのか。

過去問をある程度やった後、「よくわからんなぁ」と感じる部分にぶち当たったとき、読み直すと「そういうことか」とわかるようになるかもしれません。

現場で粘るべし

私の場合、過去問は最後まで解ききれませんでしたし、計算問題をかなりskipしたりしましたが、現場力の発揮もあり、どうにかなった感じです。
高校入試程度の数学知識で悪あがきできる面もあるので、「勉強が足りなかった」と思っても試験会場でできるだけ粘るべきでしょう。

私もピタゴラスの定理?を現場でムリヤリ思い出したりしました。
「確か、45度の二等辺三角形が1:1:ルート2だったはず。1:2:ルート3ってのもあった。そうすると、1の2乗とルート3の2乗を足したのが長辺の2乗になるはず?」
あとは、相似形を見つけるために補助線を引いたり、わかっている線分の長さを書き込んだり、足掻けるところは足掻きました。

勉強時間

ちなみに、私が試験勉強に費やした時間はこんな感じでした。

ScreenClip

総計:4時間26分

編集後記

うちの事務所では土地家屋調査士さんを「ちょうさし」と略すことが多いですが、大阪で特別研修に参加していた時には「とかちょう」と略されていたことが多く、当初は何のことを言われているのかわかりませんでした。
地域や業界によって、いろいろな略し方のパターンがあるものですね。

さて、ダメ元で受験した測量士補は合格でしたが、それよりも来週の認定考査が問題です。
認定考査がダメだったりすると「測量士補の勉強する暇があったら、認定考査の勉強するべきだったね」という話になってしまうので、しっかり追い込みしたいと思います。

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試験官の方にとっては、休みの日にかり出されて、退屈な仕事かもしれない。
でも、司法書士試験受験生としては「こちとら人生かかってんだ!真面目にやってくれよ!」と言いたくなります。

測量士補くらいだと、受験生も試験官も、そこまでピリピリはしませんけれども。

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