島根の司法書士、坂根(@sakane0958)です。
前々から「丸の魚を捌けるようになったらいいだろうな」と思っていました。
2015年7月に1匹目に挑戦してみてから、素人なりに目的は達せられる程度には捌けるようになったので、今日はそんな話を。
魚を捌くことへのあこがれ
思う存分刺身が食べたい・食べさせたい
私の住んでいる江津市は日本海に面していて、江津漁港、浜田漁港と近場の漁港にも恵まれているため、新鮮な魚が流通しています。
スーパーの刺身コーナーでは、300円~刺身が売られていますが、なかなかの贅沢総菜という感覚です。
うちは子供二人の4人家族なので、1パックでは子供分になるかどうか。
大人も食べようと思ったら2,3パック買わねばなりません。
一人一切れずつだと寂しいですからね。
丸の魚はおてごろ価格で売られていることがある
そんな中、たまに丸の魚は激安で売られていることがあります。
マグロ1200円とか、ヒラソ800円とか、ツバス100円とか。
ツバスというのはブリの幼魚らしいのですが、100円はすごいですよね。
私の中では100円というと豆アジとかの値段ですが、20cmくらいの大きさのツバスが100円。
魚の値段ってどうやって決まってるんだろう?と思った瞬間です。
いつかやりたいことリストから昇格
こういう丸の魚を捌けたら、食生活の幅が拡がりそうだなぁ、と前々から思ってはいたのでした。
そして、「丸の魚を捌けるようになる」という名目で「いつかやりたいことリスト」に長らく入っていました。
今年になって、このタスクが目に留まり、いつかやりたいことリストから目の届くところに移動させました。
「やはりこれは実際にやってみたい」という気持ちになり、機が熟した瞬間です。
そして、着手に向けた第一歩として「魚を3枚におろす方法をWeb調査」というサブタスクを作ったのでした。
初挑戦までの道のり
Webで勉強
3枚降ろしの方法とか、必要な道具とか、初挑戦までにはいくつかのサイトを見て確認しました。
ただ、出刃包丁があった方が良いとか三徳包丁でも充分とか、うろこは落とした方がよいとか落とさなくてもよいとか、正解が見つからない部分も多々あって、迷う部分もありました。
至言:魚の処理=食べられない部分を取り除く
そんな中、Webの情報の中で一番の収穫だったのは、このサイトのこの言葉でした。
魚の捌き方・コツ・必要な道具~
”魚を捌く事への考えを変えてください!
魚の処理=食べられない部分を取り除く(可食部分を残す)
下手ならは可食部分が減り,上手になれば廃棄物が減る訳です。”
気が楽になりました。
実は、これを読んだのは1匹目を捌くのに挑戦した後日、「もっと効率良く捌けるようにならないかな」とWebで勉強していた時でしたが、「とりあえず、数こなしてみようか」と思えるようになりました。
マグロ1200円で魚処理に初挑戦
2015年7月5日、道の駅「サンピコごうつ」で購入した真和漁港のマグロ(1200円)が初挑戦のお相手。
まな板を少しはみ出すくらいの大きさで、少々失敗してもある程度の量は刺身が食べられるだろう、という見込み。
3枚におろして、皮を剥いで、骨を抜いて、刺身サイズに切って、という一連の作業を一通り済ませるのにかかった時間、68分。
Webで予習していなかったらもっとかかったでしょうね。
子供達も刺身がたくさん食べられて、好評でした。
がんばった甲斐があったな、と感じた瞬間でした。
サクの魚は楽
なかなか丸の魚を捌くのは大変なことだな、と感じたわけですが、逆にこれまで手を出したことがなかったサクの切り身に、気軽に手を出せるようになりました。
これは予想外の収穫でしたが、大きな収穫でした。
皮を剥ぐのが苦手
何匹か丸の魚を捌いてみてわかったことには、自分は皮を剥ぐのが一番苦手で時間がかかるということ。
終わりまで切ってみたら途中で切れてしまっていて、やり直しになることが多い。
そうこうしているうちに身にうろこが付いてしまって、ますます面倒臭いことになったり。
サクは丸の魚より断然楽
刺身を食べたい、という目的を満たすだけであれば、丸の魚を捌くよりもかなり工程が省けます。
平日、丸の魚を捌いて夕食に出そうと思ったら、私の技量だと結構な時間がかかってしまいます。
サクだったらもっとパパッと済みます。
サクの切り身の中には皮付きの物があったりする(スーパーにもよる)ので、皮の有無は確認する必要がありますが、皮さえ注意して買えば、一番大変な部分がもう終わってるんですよね。
楽!
サクは切ってある刺身よりは安い
刺身よりかなり安く売っていることが多いです。
鯛なんかはサクでも高かったりしますが、たいていの魚はお手頃。
一人暮らしや夫婦だけの世帯だと、サクで買っても食べきれない(食べ飽きる)と思いますが、うちみたいに子供二人もそれなりに食べる家庭だと、サクで買った方がしっかり食べられて良いです。
焼き魚という調理法の偉大さ
もう一つ大きな収穫は、「焼く」という調理法の偉大さに気付いたこと。
前からアジやサンマは焼いて食べていましたが、丸の魚を捌くようになってから、刺身とセットで残りの部位を焼くようになりました。
骨が簡単に剥がせる
刺身で食べようと思ったら、包丁で骨部分を切るか、毛抜きで一本一本抜くかしないといけない骨が、焼くとスルッと取れるようになるんですよね。
食べる時に箸で取ればいいので、調理側の手間がかなり減る。
スピーディーに夕食に移行したいときは、背中側の骨の無いところだけ刺身にして、腹側の小骨部分は焼き魚に、という方針も採れます。
元々が刺身にできる新鮮な魚なので軽く火を通せば充分で、気が楽なのもありがたい。
皮もパリッと美味しくいただける
刺身だとウロコの問題があるので皮は剥がざるをえませんが、焼き魚なら苦手の皮も剥がずに焼いて済ませてしまうことができます。
鯛みたいにウロコが大きくて固い魚だと、ただ焼いてもダメなのかもしれませんが、うちでよく食べる青魚系だと焼けばOKな感じです。
焼いた皮を美味しいと思うかどうかは、好みによる部分も大きいようですけどね。
残すにしても、剥がなくてもよくなり調理が楽になるのは大きいです。
編集後記
魚が新鮮なので、下手くそな私が切ってもそれなりに美味しい刺身になります。
魚好きにとっては、幸せな土地に住んでいたんだな、と新しい発見でした。
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