2013年4月に下書きを書き、そのまま眠っていた記事を掘り起こしてみました。
その後の進展もあったので、後半で書いてみます。
1.4歳の長男が2歳の妹に暴力を振るうのが最近の悩み
暴力と言っても、押すとかたたくとかのレベルですが、やはり良くないと思っています。
押されて倒れることもあるし、物でたたいたり突いたりすることもあるので、危険です。
さらに言えば、男として自分より弱い者に手を上げてはいけない、ということを長男にもわかって欲しいと思っていました。
2.ゲンコツの孕む自己矛盾
(1)長男一人の頃はそこまで必要無かった
私が長男にゲンコツをするようになったのは、彼が妹をわざと泣かせたり、親が何度言ってもすぐにまた泣かせたり、といった妹との関係が出てきてからだったと思います。
妹が生まれる前、子供が長男一人だったときには、そこまでして怒らなければならないような出来事はほとんど無かったはず。
(2)長男の態度:ちっともわかっていないのか?
一度怒ってもヘラヘラと反省の態度が無く、しかもその後にすぐまた同じことをしたりします。
そんな時には、「自分も痛い目を見ないと、人の痛さがわからないのか」という思いからゲンコツを出していました。
(3)ゲンコツによる制裁は自己矛盾を含んでいる
妻から「ゲンコツはやめようよ。自分が正しくて相手が悪かったらたたいて良い、と教えてるようなものだから。どういう理由でもダメだよ」と言われることもありました。
それはその通りですが、やはり何度怒っても妹を泣かし、しかも反省の色の見えない長男にゲンコツをすることもあるのでした。
最近は「口で言うか、それでもダメならお父さんかお母さんに言いなさい」と言うようにしてきましたが、それでも長男はカッとなると手が出るようでした。
3.今からでも遅くない:ゲンコツの封印
先日の記事でこの問題に触れたこともきっかけとなり、やはり親の側から改めることにしました。
2013年4月6日のことです。
「お父さんもゲンコツしないことにした、長男も我慢しよう」ということを伝えました。
これまでも、親が軽く話したことを覚えていて、後日「~~だからダメなんだよね」と言い出して、親を驚かせることがある子です。
記憶力も理解力もあるし、根は素直なので、すぐには我慢できるようにならなくても、そのうち我慢できるようになると信じています。
(ここまでほぼ2013年4月6日時点に書いた文章)
4.2013年9月15日現在の状況
(1)暴力は減った
今でもたまーにたたいたり、物で攻撃することはありますが、頻度はかなり減りました。ゲンコツも出番が無くなりました。
むしろ、妹が押したり、物でたたいたりしてケンカになるケースの方が多くなり、今度は兄で無く妹に「暴力はいけない」と教える番のようです。
子供達の精神的な発達(妹も表現が上手になってきたし、保育園で子供達同士のルールも身についてきた)ももちろんあると思いますが、親のやることも大きな影響を与えていたんだろう、と思います。
(2)兄妹ゲンカは健在
しかし、妹を泣かせるのは楽しいらしく、今でも「妹が大事にしているものを取って走り回る」という困った遊びをしょっちゅうやっています。
「人が嫌がることをしない」という基本的なことを理解してもらいたいのですが、そういう善悪の問題ではないような気もします。
好きな女の子についいじわるをしてしまう、という心理なのでしょうか。でも、いじわるされる側としては、たまったものではないですよね。
妹の方も、すぐに親に助けを求める、という自衛策を身に付けてきて、良いのだか悪いのだかわかりませんが、ともかく暴力がかなり減ったのは一歩前進だとは思っています。
(3)兄妹愛はあるみたい
今のところは妹も「お兄ちゃん大好き」と自分から言うことがあるので、こういう関係で問題無いのかもしれません。
それに、保育園では結構頼りになるお兄ちゃんのようです。
保育園の先生から兄妹愛溢れるエピソードを聞くと、家での関係と外での関係は結構違うんだな、と思います。
4.編集後記
現代の日本社会において暴力が必要になる場面はほぼ無いので、長男にはこのまま「男は暴力を振るったら負け。先に相手がいじわるしたとしても、暴力を振るったら振るった方が負け」という価値観を持ってもらえたらな、と思っています。
でも、それを貫き通して死んだり大怪我したりするのは困るので、そのうち正当防衛の概念については教えておいた方が良いのかな、と思っています。
それは、もっと自制心が身についてからでも良いような気はするし、年齢が進めば自然と自分で理解することかもしれません。
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