[タスク管理]ToodledoユーザがTodoistを触ってみた第一印象

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島根の司法書士、坂根(@sakane0958)です。
Toodledoは初心者にはとっつきにくいので、初心者向けのツールを探ってみました。
Todoistを半日ほど触ってみたので、その感想など。

Todoistは日本語化されている

Toodledoの英語が障壁になっている人にとっては、日本語化されているTodoistは使いやすいと思います。
ヘルプも、主要な箇所は日本語化済み。

私個人としては、Remember The Milkで半端な日本語化に苦労した経験があるので、日本語OKというツールには疑心暗鬼な面がありました。

全角数字の日付を認識した!

試しに、Todoistの日付の入力欄に全角数字で「5月23日」とか「5/19」とか入力してみたところ、きちんと読み取ってくれました。
これはさすがです。

さらに全角で「19:00」という意地悪をしてみましたが、これはまだダメみたいでした。
ですが、日付の全角数字認識ができるなら時刻もいけるでしょう。
今後に期待です。

Todoistの方がシンプル思想

タスクの一括変更が現時点ではできない(2015年4月29日現在のWeb版、Android版)

Toodledoではタスクを検索した後の検索結果画面から、MultiEditで一括で日付やコンテキストを変更することができます。
Todoistには、現時点ではこういう機能はないようです。
今後、実装されるようですが。

ストレスフリーのタスク管理アプリ、Todoist 10 iOS 本日公開を記念し豪華プレゼントキャンペーン! – Todoist Blog (jp)
”開始日、終了日のサポート ・・・ 複数タスクの一括編集機能 ・・・ すぐにウェブ版、Android版、Mac版、Windowsアプリにも導入します。また、開始日や終了日など、新しくなった期日の設定はAndoridアプリ、ウェブアプリで今日から使えます。”

新規タスク追加時のデフォルト設定機能が無い(誤報)

例えば、新規追加タスクの期日を自動で「今日」にする、という設定がToodledoではできますが、Todoistでは今のところはできないようです。
タスクを追加する際に期日を設定するか、タスクを追加した後に改めて期日を設定するしかない。

Todoistでは、基本的に期日ベースの管理を想定していると感じます。
フィルターの追加ができない無料版は特に。

それなのに、期日はタスク一個につき必ずひと手間かけて手動で設定しなければならない。
ちょっと効率性に欠けるのではないかな、と感じます。

「期日=今日」のタスクの追加方法(2015年4月29日追記)

最近ToodledoからTodoistに乗り換えたタスク管理友達のWさんが、Todoistでタスクを「期日=今日」で追加する方法を教えてくれました。
感謝!
how-to-add-task-due-today 上記の「今日」を選択してからタスクを追加すると、最初から今日の日付が入ります。
考えてみると、Remember The MilkでもToodoledoでも実装されている機能であり、試しておけば良かったですね。

コンテキストはプロジェクトかラベルを使って管理か

Toodledoでは「コンテキスト」の項目があるので、普通はそれでコンテキストを管理します。

Todoistにはそのような横断的な項目は無いので、例えば「外出中」というプロジェクトにタスクを入れるか、タスクに「外出中」というラベルを付けて、ラベルで管理する形になりそうです。
これはこれで、「シンプルこそ善なり」という思想を感じ、個人的には嫌いじゃないです。
タスクを切り取る軸がたくさんあると、それはそれでごちゃごちゃしますから。
使う道具を絞って、それを使いこなせるようにする、それは悪くない方針です。

Todoistはプロジェクト、タスクの階層化ができる

Toodledoでプロジェクトに当たる機能「Folder」は階層化ができません。
タスクについては、Toodledoにもサブタスクがありますが、Silver Subscriptionが必要な課金機能です。
また、このサブタスクは親タスクと子タスクの2階層のみ。

一方、Todoistはプロジェクト、タスクの階層化が無料アカウントでもできます。
階層化の層も、タスクで5階層、プロジェクトで4階層まで可能らしい。

ToDoリストサービス「Todoist」の気に入ったところ | delaymania
タスクだけでなくプロジェクトも階層化できます。プロジェクトは4段階まで階層化できました。 …
”タスクだけでなくプロジェクトも階層化できます。プロジェクトは4段階まで階層化できました。”

階層化についてはTodoistの完勝です。

Todoistは同期が快適

Todoistの紹介記事をいくつか見ていて、Todoistの同期について好評価しているものがいくつもありました。
私はまだ半日ほどしか使っていませんが、確かにTodoistの同期はストレスフリーな印象です。

私が使っているToodledo対応のAndroidアプリ、UltimateToDoリストは自動同期間隔が一時間おきなので、スマホ側で作業をする前に手動同期をしなければならないことがあります。
アプリに頻繁な同期を許すと、Toodledoのサーバに負荷がかかるので、自動同期の間隔を長く設けてあるのだと思いますが、このクラウド時代に不便だなぁ、と感じるのは確かです。

あるいはToodledoの純正アプリだと同期の制限は無いのかもしれませんが、Web版と比べて制限が多くて使いにくい印象だったので、ほとんど使っていません。
Toodledoをスマホで使うのは、なかなかもどかしいものがあります。

Todoistの遊び心

Toodledoは、とても無骨な印象です。遊び心の「あ」の字も無い。
その代わり、「頼れる用心棒」的な安心感はあります。

一方のTodoistは、見た目もこだわっている感じを受けるし、「カルマ」という生産性の指標を用意してみたり、今日のタスクが全部片付いた時には、それを称える画面をわざわざ作ってあったり、タスクを実行する快感を感じられるように工夫されています。

ScreenClip

タスク管理っていいな」と思ってもらえるまでのハードルが低くなるような気がします。

Todoistは無料版のままでは実用に耐えない

Todoistは、無料版のままでは、「ラベル(Toodledoのタグ的なもの)」や「リマインダー」や「フィルターの追加」が使えません。
ある程度本格的なタスク管理をしようと思ったら、この制限は「話にならない」レベルの制限だと思います。

ただ、アカウント登録後、5日経つとプレミアム機能の一ヶ月お試し案内メールが届くらしいです。

Todoistは無料アカウントでもプレミアム一カ月お試しアップグレードができるよ。すんごく便利な機能を2つご紹介
”無料アカウント登録(Googleアカウントで可能)後に5日間経つと、「一カ月間のプレミアムアカウントお試し期間」(無料)に招待されます。”

Todoist使ってみようかな、と思っている方はその1ヶ月でしっかり使い心地を確認するとよいのでしょうね。

それぞれの印象:Toodledoはタスクの数が多くても縦横無尽に、Todoistは手の届く範囲をしっかりと

Toodledoはデータベース

タスク管理友達のWさんがよく言う言葉に「Toodledoはデータベースだよね」というものがあります。
そういう目で見ると、Toodledoは、一つのタスクを様々な検索条件で取り出すことができ、タスク管理に特化したデータベースにも見えてきます。

  • 「開始日が今日」
  • 「締め切りが今日」
  • 「コンテキストが外出先」
  • 「タスク名にXXXを含む」
  • 「完了済み」

タスクを見る軸がいくつもあるイメージ。
どの軸からタスクを見るか。

Todoistは整理箱?

Todoistの方は、もう少し物事をシンプルに考えたいと思っているのでしょう。
自分の頭の中のまとまりごとにタスクをまとめて、その枠の中で管理をする。
大小の箱で整理はできる(重ねることもできる)けど、あるタスクを同時に複数の箱に入れることは想定していない。
横断的な串刺しは、期日等で最低限の串刺しができれば良い、という思想だと思います。

「タスク管理システムの中に、自分の把握していないタスクがある」という状況は、タスク管理的によろしくないと考えられるので、これはこれで価値ある思想だと私は思います。

編集後記

Todoisdをお試ししてみましたが、私個人はToodledoに残り、乗り換えはしない予定です。
ただ、これからタスク管理を始めてみようと思っている人には、Todoistはオススメだと思います。
少なくともToodledoよりは取っつきやすい。

Todoistはシステムの改善も意欲的に行われているようですし、人気も上々のようなので、今後も伸びていくと思います。
今後が楽しみなツールですね。

ちなみに新しいタスク管理ツールを試す時、私は一部のタスク群のみを新ツールに移してみて、試すようにしています。
今回であれば、JC関連の直近のタスクをTodoistに移してみました。

いきなり全部を移すと手間もかかりますし、新ツールがハズレだったときのダメージも大きいです。
かといって、「テストタスク」だとか「ああああ」だとか仮想のタスクばかりを追加してみても、使い勝手の本当のところがわかりません。
少しだけ実地で試してみるのが一番です。

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特に困ったのはリピート設定が壊れること。

[RTM]言語設定を英語に変更して使う – 流れるような一日を

日本語化されていることがRemember The Milkのメリットの一つではあったのですが、リピート設定が壊れるという困難を解消するために、私がRemember The Milk生活の後半にとった策が「あえて英語設定で使う」という作戦。
少なくともWeb版のRemember The Milkを使う限りはリピート設定は壊れなくなりました。

ちなみにAndroidアプリでは英語への言語切り替えができなかったので、全てがすっきり解消とはいきませんでしたが。

今思うに、Remember The Milkは日本語ネイティブではない人が翻訳してたのかもしれません。
だって「every 1 month」「every 2 months」を日本語化するのに、「1ヶ月ごとに」「2月ごとに」と異なる翻訳をする意義はないと思うのです。
「Xヶ月ごとに」か「X月ごとに」か、どっちかに統一しますよね。
日本語で動くシステムを作る、日本語の様々な表現に対応する、ということは、大変なことなんだろうなぁ、と当時も思いました。
Todoistはその壁を乗り越えていってもらいたいものです。

[Toodledo]私がオススメする初心者向けの設定 | 流れるような一日を

Toodledoは、タスクに設定できる項目数が多いので、自分が使う項目をしっかりと見極めて、使わない項目をオフにすることが大事だと思います。
このオススメ初心者向け設定記事では、推奨する設定を紹介しています。
「Toodledoと生きていく!」と決めた方は、参考にしてみてください。

一方、Todoistを使うのであれば、設定できる項目も少ないので、そういう悩みは少ないと思います。

なお、記事の本文で触れた「新規追加タスクの期日を自動で「今日」にする、という設定」について、この記事の中で設定を紹介しています。

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