島根の司法書士、坂根(@sakane0958)です。
自分で以前書いた記事の要約版を書いてみます。
[司法書士試験]記述で総合合格点まで巻き返した私の記述対策を紹介します。
よく読まれている記事ですが、「長過ぎるかな」と自分では思っています。
まず点が取れない原因をはっきりさせよう
絶対的な演習量不足
ひな型の暗記が曖昧な気がする、1問解くのにものすごく時間がかかる、という自覚症状がある場合、演習量不足です。
この記事で紹介する対策を念頭に置きつつ、同時進行で記述問題を解きましょう。
LECの体系書式講座のような一般的な論点を網羅している講座を一つとって、1周か2周回すと良いです。
講座の難易度は、難しい物を選ぶ必要は無く、入門~普通程度の難易度のもので良いと思います。
時間配分がマズい
記述に十分に時間を確保しないと、記述を解く際に「焦り」が生じます。
焦りが生じた状態で記述を解くと、落ち着いていれば見えるものが見えなくなります。
「時間が足りないから部分点を稼ごう」というモードになった時点で、記述においては半分負けたようなものだと思って下さい。
記述の勝負を分けるのは、逆説的なようですが「択一にかける時間をどれだけ短縮できるか」にかかっています。
実は記述対策は記述の演習だけやっていてもダメで、午後試験は時間が厳しいので択一対策も含めた総力戦なのです。
自分のベストな時間配分を作り上げる
答練や模試の機会を活用して、択一も含めた午後試験の時間配分を作り上げましょう。
一度で作りきれるものではないので、何度か微調整が必要だと思います。
記述のそのものの高速化を検討する
不登法、商登法、それぞれ1冊ずつ書籍を紹介しました。
書く速さを追求する
私は丁寧に書くことを放棄して、「一般的な日本人がどうにか読める程度」でいいから、早く書くようにしていました。
ボールペンでなく万年筆を使う、という工夫もしました。
字が汚くても何か書いてある答案は、試験官の裁量次第で点になる可能性がありますが、何も書いてない答案は加点の可能性がゼロです。
自分しか読めない字はいけませんが、できる限りのスピードアップを図りましょう。
自分にとって最適な解答パターンを把握しておく
いつも行き当たりばったりで、目に付いたところから読み始め、解き始める、というやり方はオススメしません。
例年どおりの問題構成だったら、こういう順番で問題文を読み、こういう順番で解き、こういう順番で書くようにしよう、という王道パターンを決めておいた方が、漏れが生じにくくなると思います。
よくやるミスが存在する
ミスを1箇所に記録する
「またやっちまった」を繰り返さないために、ミスを集積しておける場所を作りましょう。
記録することで、繰り返すミスがよくわかるようになります。
答練、模試、本試験の直前によくやるミスを見返す
ミス記録の中から、自分がよくやるミスはピックアップしておき、午後問題の直前に見返す習慣を作りましょう。
問題文を読んで気付いた時に、その場で簡易チェックリストを作っておく
問題用紙の上部余白をチェックリスト領域として使います。
「地目:畑」と目にしたら、上部余白に「畑」と書いておきます。
答案を書き終わった後、チェックリストを見返します。
「農地に気付いてたのに書き忘れた!」というミスは、このやり方を習慣化できれば無くすことができます。
忘れやすい登録免許税を直前に確認する
登録免許税は毎年確実に出題される分野です。
全てをいつでも万全にしておく必要は無いと思いますが、午後試験の直前にマイナーな税率についても目を通しておくと良いと思います。
暗記内容は大したボリュームではないので、投資効果が高い分野だと言えます。
枠ズレをやらかしてしまう
枠ズレに繋がる論点は、数が知れています。
その中で自分がよく失敗する論点を整理しておき、午後試験の直前に見返すようにしましょう。
記述問題を解く機会の直前に、何をどんだけ確認してるのよ?
「午後試験の直前に見返して思いだしておきたいもの」を整理しておき、忘れずにそれを見返す、という習慣が記述の点数を安定させるために有効だと思います。
模試や答練の度にそれらの記録をブラッシュアップして精度を高めていけば、記述で大きな失敗をすることも、時間不足になって大幅失点することも減っていくと思います。
編集後記
この画像はサイドバーの切り抜きですが、元記事の「[司法書士試験]記述で総合合格点まで巻き返した私の記述対策を紹介します。」は、ほぼ毎日、人気記事のトップに表示される私のブログのトップバッター記事です。
しかし、前々から「長過ぎて読みづらいのではないか」と懸念していました。
私自身のブロガーとしての弱点として「文章が長い」という弱みがあります。
できるだけ簡潔な文章を書くよう心懸けてはいますが、「詳しく伝えたい」という思いとの葛藤もあります。
今回要約版を書けたことで、必要な方に届くと良いです。
さて、択一は単純に知識量で差が付くものだと思いますが、記述は工夫次第で短期に仕上げることも可能だと思います。
私の対策はいろいろ手間がかかるかもしれませんが、効果は保証しますので挑戦してみて下さい。
参考記事
[司法書士試験]記述で総合合格点まで巻き返した私の記述対策を紹介します。
[司法書士試験]記述で総合合格点まで巻き返した私の記述対策を紹介します。
要約版の元記事です。
今回の要約版でもの足りない部分があれば、こちらの元記事を参照してみて下さい。
[司法書士試験]答案開示請求しました
私の択一及び記述の答案を掲載しています。
私の答案の字の汚さも参考にしてください。
答案構成用紙も載せています。
[司法書士試験]成績通知書が届きました
私の平成25年の本試験の成績表を掲載しています。
午前択一84(28問)、午後択一87(29問)、不登記述25.5、商登記述30.0の総合226.5でした。
[司法書士試験]記述の筆記用具:万年筆という選択肢
速く書ける、手が疲れないのが良いところだと思います。
字がどうしても大きめになる、行書体的になるというデメリットもあります。
[司法書士試験]記述式のスピードアップに役立った書籍2選
今回の記事でも紹介した2冊を最初に紹介した時の記事です。
[司法書士試験]午後科目の時間配分
私の午後科目の時間配分を初めて紹介した時の記事です。
当時は今回の記事ほど細かく時間配分を紹介していませんでした。
[司法書士試験]本試験の時計管理
本番で試験官の時計に自分の時計を合わせる際の注意等を書いています。
本試験はアナログ時計で受験しましたが、G-SHOCKのストップウォッチ機能もオススメです。
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